ポートフォーリオと投資信託

ポートフォーリオと投資信託

えふぴー爺さんです。金融資産運用の終盤になります。

まずは、”きんざい”発行のFP2級精選問題解説集のC-6:「ポートフォリオ運用(1)」とC-7:「ポートフォリオ運用(2)」の例題です。

専門用語が多くなるのもこの辺りからです。ファイナンシャルプランナーの学習を始めたころは言葉の意味を覚えることが大変でした。例えば予想収益率、シナリオ、期待収益率、ポートフォリオ、などがあります。これらは資産運用への数学的なアプローチの様に思えて、面白いですね。

ポートフォリオ等について実技計算問題は間違いなくできました。ただし、少し”ひっかけ問題”みたいなところでミスをしました。その例題とは「現時点の基準価額で投資信託を全て解約した場合、譲渡所得の金額は?」です。購入時の基準価額と、現時点の基準価額が明記されているので簡単に計算したのですがダメでした。理由は、これまでの収益分配金の中に元本払戻金(特別分配金)が支払われていたからです。元本払戻金の支払い時は課税されませんが、解約時にはさかのぼって、元本払戻金を所得に加算するのです。

もう一つミスした例題は、「一般NISAの非課税投資金額の上限は購入時手数料を含めて120万円」です。これはNGですね、購入時手数料は含めずに120万円です。言い換えると、約定代金の上限が120万円です。

次はC-8:「株式指標と上場株式等に係る税金」です。計算は難しくはありませんが、これも”ひっかけ問題”に似ています。例題は計算問題で「・・手取金額を求めなさい」です。いままでの計算問題は利益額や税額、率などを求めることが多かったので、例題文中の”手取金額”に注意をせずに、利益額を計算してしまいました。手取金額なので売上金額から税額を引くのが正解です。

C-9:「投資指標と上場株式等に係る税金」です。この例題は全て正解しました。PBRやROE、配当利回り、配当性向などの計算です。えふぴー爺さんの略語と計算式の覚え方を紹介します。

PBRなど略語は、最初に英語表示を調べます。Price Book-value Ratioの略です。Priceの意味は株価です。Book-valueは簿価という意味から純資産と考えて、株価を純資産で割った比率Ratioです。この比率(PBR)が低いほど、割安な株式です。

配当利回りについては、”配当”と”利回り”の2語で構成されます。利回りは一般に投資に対するバック(利益)の割合です。配当とは株主への配当金で一株当たりの金額で表示されます。したがって、利益に相当するのが配当金ならば、投資に相当するのが一株当たりの株価です。

最後はC-10:「投資信託に係る税金」です。ここでは投資信託が債権のみならば利子所得で20.315%、株式も含むことができる投資信託では配当所得で20.315%であることと、収益分配金には普通分配金(20.315%)と特別分配金(元本払戻金で非課税)の2種類がある、ということの再確認になります。また、投資信託に関しては覚える言葉が沢山あります。例えば、ブル・ベア、強気・弱気、グロース・バリュー、等々です。これらの言葉を文章内の空欄に当てはめる例題です。どっちだっけ? 、となりやすいです。ここでもえふぴー爺さんの覚え方を一つ紹介します。ブル式ファンドは強気の見通しを意味します。ブルとはBull(雄牛)でがっしりしているから強気です。市場変動率の数倍の動きを目指す運用をし、上昇相場で利益を得ます。一方、ベア式ファンドは弱気の見通しを意味します。ベアとはBear(クマ)で”がさつ者”、心はやさしい弱気です。市場変動率の弱の動きを目指す運用をし、下落相場で利益を得ます。

以上で金融資産運用の章を終えます。この章からは出題頻度の高いところが多いので、今一度、要点のまとめをします。

【重要事項】本文はブログ作成当時のファイナンシャルプランニング技能士国家試験に向けた学習記録を綴った内容です。従って、本文中に記載した法令等に基づく記述は現在の内容と異なる可能性があります。法令等に関する内容は、必ず最新情報をご確認ください。宜しくお願いします。