【FP2実技:中小事業主相談業務】金融資産運用
- 2020.10.20
- ファイナンシャルプランナーへの道
えふぴー爺さんです。きんざい発行の「’20-’21 FP技能士2級精選問題解説集〔実技〕中小事業主資産相談業務」の第二章金融資産運用を学習しました。傾向としては投資信託に関する問題が多くようです。また、いままでの学習(個人資産運用相談での学習)で使用した表現(言葉)とは異なる言葉、専門性の高い言葉、が用いられているように感じました。具体的にポイントを絞ると、
- パフォーマンス測定(シャープの測度、超過収益率)
- 割引債券と利付債券
- 投資指標(サスティナブル成長率)
- SRIファンド
- 個人向け国債
- 外貨ファンドと為替変動
パフォーマンス測定について、シャープレシオを ”シャープの測度” と表現しています。同じ意味のようです。シャープレシオは(収益率 − 無リスク資産利子率)÷標準偏差 が計算式です。これを試験に向けて暗記していましたが、より深く理解することが必要になります。(収益率 − 無リスク資産利子率)の部分はベンチマークのリターン(利益率)を上回る部分を表しています。従って、超過収益率(又はアクティブリターン、超過リターン)と呼びます。日本語と英語がチャンポンです。
次に割引債券については、「買付価格を求める計算式」と「割引債利回りを求める計算式」が出題されます。これは複利利回りの計算をベースにして覚えることが良い様です。個人資産運用の学習時には、サラッと見た程度の事でしたが、中小事業主資産運用では重要になります。計算式にも平方根(√)と、その逆の累乗が計算式に入ってきます。
次に投資指標に関する問題は多いです。PER、PBR、ROE、ROA、配当性向、配当利回り、等は当然の事として多く出題されています。難しいのは、組み合わせて、求める値の計算式を構成することです。また、初めて目にする言葉で サスティナブル(Sustainable)成長率 があります。持続可能な成長率と訳するようです。その意味は内部投資だけで実現する成長率の事です。企業が外部の資金調達に頼らず、内部資産のみで事業活動を行う場合に、企業が何パーセントで成長をしていくか、という数字です。
SRIファンドも初めて耳にする言葉です。Socially Responsible Investmentの頭の字です。どのようなファンドかと言えば、企業の財務上内容に加えて、企業が企業倫理・法令順守・環境対策・地域貢献、等々の社会的責任を積極的に果たしているかを判断基準として投資対象を選定するファンドのことです。社会的責任の遂行に取り組む企業は、持続的な企業価値の成長が期待され、株主価値の向上にも貢献するとの考えに基づいています。
個人向け国債のポイントもあります。①元本割れなし、②1万円から購入可能、③国の発行だから安心、④年0.05%の最低金利保証、⑤ 毎月発行、⑥中途換金可能(注意:発行から1年以上経過)
外貨ファンドも為替変動との関係がポイントです。ファンドの基準価額(取引の価格)は毎日変化します。その要因に為替変動があります。為替が円高に推移すると、ファンドの基準価額は一般的に下落方向に推移します。これは1ドル100円の時にファンドの基準価額が10,000円だったと仮定すると、1ドル90円(円高)になると、ファンドの基準価額が9,000円になるからです。円高への推移で為替差損を被ったことになります。
以上のように、事業主が資産の運用先として考えられるものは、沢山あります。これらを正しく説明できる必要があるということです。
【重要事項】本文はブログ作成当時のファイナンシャルプランニング技能士国家試験に向けた学習記録を綴った内容です。従って、本文中に記載した法令等に基づく記述は現在の内容と異なる可能性があります。法令等に関する内容は、必ず最新情報をご確認ください。宜しくお願いします。
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