FP2級実技 金融資産運用
- 2020.07.19
- ファイナンシャルプランナーへの道
えふぴー爺さんです。ファイナンシャルプランナー2級の国家資格を目指して始めた学習は、前回の国家試験で学科のみ受験し合格しました。次回(Covid-19で一回休み後)は、実技(選択科目:個人資産相談業務)を受験予定です。参考書は、ひとつ前の版ですが「’19~’20FP2級精選問題解説集」の第二章「金融資産運用」、例題10個に挑戦です。5月末から6月に一度行っているので2回目です。1回目の時の感想は「デュレーションを図で理解」、「外貨預金はTTSとTTB」、「ポートフォリオと投資信託」の3つです。
C-1「債権の利回り」の例題です。今回もデュレーションに関するところで間違えました。「デュレーション(≒残存期間) vs. クーポンレート vs. 市中金利」の関係を図で覚え直すため、前回の記録(デュレーションを図で理解)を再学習です。
C-2「投資信託への投資(1)」の例題です。正解しましたが、ちょっと不安だったのが投資信託のコストで、運用管理費用(信託報酬)である「委託者報酬」、「代行手数料」、「受託者報酬」、の流れ(誰が誰へ)です。それと、PBR(Price Book-valure Ratio)、PER(Price Earning Ratio)、ROE(Return On Equity)に関する計算式は全て正解できました。以前に、問題文内に日本語で「株価収益率(PBR)」と記載していない時の為、英語で覚えるようにしました。そこで気付いたのですが、「・・率」と記載されていると「・・×100でパーセント値だっけ?」と、勝手に思い込みませんか。えふぴー爺さんだけかもしれませんが、問題を解く時に混乱する一因です。そこで、英語で覚えることで、「Ratioは、基本量に対して何倍かを表す比の値、と理解して単位は倍」と考えました。( Rateも比、割合です。この比を数で表すのがパーセント) 英語の学習ではないので、不適切かもしれませんが自己流の覚え方です。
C-3「投資信託への投資(2)」の例題です。すべて正解できたと思ったら、シャープレシオを求める計算式を間違えました。計算式の分子は「(収益率ー無リスク資産利子率)」ですが、えふぴー爺さんは、無リスク資産利子率を引くところを、加えてしまいました。原因は意味を解っていないからだと思います。再学習のため調べてみました。
えふぴー爺さん流にシャープレシオを説明すると、投資による収益を考えるときに利益(リターン)と価格の振れ幅(リスク)の2面性を考えます。例として、利益(リターン)は年率1%の利益とかで表されています。とても解りやすくて、100万円を年率1%の定期預金に預ければ、1年後に1万円増えます。この時、9千円に下がるかもしれないとは誰も思いません。その理由は金融機関の定期預金利率1%とした商品が変動するというリスク要因がない、とても安全な資産だ、と誰しもが理解しているからです。一方、投資信託で株に投資すれば、経済環境の変化等で株価は変動します。結果、利益(リターン)は約束されたものではなく、上振れ・下振れがあります。投資信託でも、日本国債の場合は国が利益(リターン)を保証しているという背景があるので、国債はリスクの無い資産(無リスク資産)と呼ばれます。ちょうど、銀行の定期預金みたいな感じです。
ここで、シャープレシオの考え方で重要なことがあります。投資というものはリスクの無い資産をどれだけ上回った(超過)リターンを上げたかで、投資商品を評価するというものです。即ち、無リスク資産は誰でも、何も考えずに、何もしなくても得られる最低のリターン分です。ですから、このリターン値分はシャープレシオを計算するときのリターンから差し引く、ということです。
超過リターン=投資商品の実際収益率(リターン)-無リスク資産利子率(収益率)
この超過リターンを、価格変動の大きさを表す標準偏差で除することで、シャープレシオを定義するというわけです。従って、この値が大きければ、効率よく収益を上げられたことになります。
C-4「外貨預金の利回り」の例題です。この問は全て正解しました。注意する点は(所有期間)利回りの計算式です。原則は「(分配金+売却益)÷ 投資原本×100 」と覚えて、試験問題としては、分配金=年利率、売却益=(売値-買値)÷所有年数、投資原本=買値、とザックリですが覚えます。
C-5「外貨建て商品とNISA」の例題です。ここでMMFの概要が思い出せずに、分配金の課税所得が自信を持って判断できなかったのです。前回は不正解で学習していました。同じミスに残念です。
MMFもMRFも公社債投資信託です。債権を扱うので利子所得になります。なお、MMFとMRFの違いも再確認しておきます。
C-6「ポートフォリオ運用(1)」の例題です。この問は全て正解しました。期待収益率の計算も間違えなかったので大丈夫だと思います。注意するのは、所得税や住民税を計算する場合は、必ず個々に計算すること。
C-7「ポートフォリオ運用(2)」の例題です。ひとつ間違えました。前回もまちがった”ひっかけ問題”です。「現時点の基準価額で投資信託を全て解約した場合、譲渡所得の金額は?」と問われて、既に元本払戻金(特別分配金)が支払われていた場合は、個別元本額は 「購入時の基準価格ー元本払戻金」になります。かならず、受け取り済の元本払戻金を差し引く事を忘れないようにします。
C-8「株式指標と上場株式等に係る税金」の例題です。ひとつ間違えた。前回もまちがった手取り金額を求める計算問題です。集中不足です。手取り金額を求められたら、売上金額から税金を引く!
C-9「投資指標と上場株式等に係る税金」の例題です。この問は全問正解しました。配当利回り、配当性向についても大丈夫です。
C-10「投資信託に係る税金」の例題です。この問は全問正解しました。でも、自信の無いところがあります。実技の計算問題ではなくて、専門用語の問題です。日常では身近な単語ではないため、突然の問いには不安が残ります。
以上で第二章の2回目が終了です。やはり、1回目の時に間違った問題は、その時に覚えなおしても約2ヵ月の期間を空けると、忘れるというのが実感です。
ということは学習のサイクルを早くして、その延長上で国家試験に臨むようにしなければなりません。
【重要事項】本文はブログ作成当時のファイナンシャルプランニング技能士国家試験に向けた学習記録を綴った内容です。従って、本文中に記載した法令等に基づく記述は現在の内容と異なる可能性があります。法令等に関する内容は、必ず最新情報をご確認ください。宜しくお願いします。
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